第十七話 「幽霊船からの脱出」
■地球に長さ2千メートルもある大型の宇宙船がゆっくりと近づきつつあった。(宇宙船画像)このままでは大気圏内に侵入のおそれがあるため、IDAは宇宙船と連絡を試みるが、乗組員と連絡は取れず、それどころかその宇宙船は一切の電波を発していなかった。仕方がないのでIDAはその宇宙船の破壊を決定し、その任務にはSARTが当たることとなった。

■謎の幽霊船を破壊するため、ワタルとイワオ、ギンの三名はウインド・ウォーリアーで出動する。ミサイルで幽霊船を攻撃するが、なぜか何発撃ってもミサイルは宇宙船に命中しなかった。

イワオ:「こちらウォーリアー1、現在目標を攻撃中ですが、なぜか何発撃ってもミサイルが目標に命中しません。まるで避けるように、目標に近づくとミサイルが方向を変えてしまいます。」
フウリュウ:「こちら指令室。それは何らかのエネルギーシールドが働いているということか?」
イワオ:「いや・・・今ギンが調べているんですが、どうやらそうゆう類のものじゃないようです。」
フウリュウ:「原因不明の怪奇現象というわけか・・・さすが幽霊船だな。・・・ミサイルが当たらないとなると、次の手としては宇宙船内部に爆薬を設置して破壊したいところだが、船の中に入ることは可能か?」
ギン:「おそらく可能です。」
フウリュウ:「やってみてくれ。」
イワオ:「了解。」

■W.ウォーリアーは幽霊船の入り口と思われる底部に近づいていく。しかし船の内部に入れそうな場所は見当たらない。さらに接近して幽霊船の底部を観察していると、巨大な円形の構造物の中心がカメラの絞りのような動きをしてゆっくりと外側に向かって開き、中心に穴ができた。W.ウォーリアーはその穴から宇宙船内部に入ると、着陸した。

■3人は幽霊船に爆弾を仕掛ける作業に取り掛かった。まず、先ほど外から幽霊船の構造をスキャンしたデータを携帯用受像機に入れ、それを頼りに船内を歩き回りながら5つのポイントに爆弾を仕掛けた。その途中、最後尾を歩いていたワタルが背後に気配を感じ、振り返って銃を構えたが何もいなかった。

■作業を終え、3人はウォーリアーがあるはずの場所へ戻るが、そこにウォーリアーは無かった。このままでは脱出できず、しかも30分後には船内に仕掛けられた5個の爆弾が爆発し幽霊船は木っ端微塵になってしまう。ともかくも爆弾の時限装置を停止させなければならないため、3人は手分けして爆弾が設置してある5つのポイントへ向かう。

■ギン隊員が、一つ目の設置ポイントに到着。爆弾の時限装置を止めるが、突然現れた宇宙人(宇宙人画像)に背後から襲われ気を失う。

 イワオ隊員が二つ目の爆弾を停止させる。それをワタルに報告していると再びストーク星人が出現。イワオは銃で狙い撃つものの、光線はそれ、逆に宇宙人が発した念力のようなものによって壁までふっ飛ばされ、背中を強打すると気を失った。

 一人残されたワタルが、三つ目のポイントに到着、爆弾の時限装置を止める。すると、やはりストーク星人が姿を現したため、ワタルはアストロナイトに変身する。

《アストロナイトVSストーク星人》

 ストーク星人の念力により、A.ナイトの光線技は曲げられてしまい命中しない。すかさずメテオ・ブレードを飛ばすA.ナイト。これも念力によりコースを変えられ、目標を大きくはずすと星人の背後の壁に突き刺さった。これにひるまず再び光線を放つA.ナイト。しかし、今度の光線は最初から目標を大きくはずしている。当たらないと確信しているのか微動だにしないストーク星人の数十センチ隣を通り過ぎた光線は、そのまま壁に突き刺さっていたメテオ・ブレードに命中すると、反射して再びストーク星人に向かっていった。ストーク星人の念力も、予想もしていなかった方向からの攻撃に対応できず、光線は見事命中、星人は断末魔の声を上げると姿を消した。

■ワタルは一人で残り2つの爆弾の時限装置を止めると、気絶していたギンとイワオを起こし、再び3人となってウォーリアーを着陸させた場所へ戻る。すると何事も無かったかのようにウォーリアーはその場所にあった。

イワオ:「やれやれ、これで帰れるな。でもその前にもう一度爆弾の時限装置を起動させてこないと。」
ワタル:「多分、その必要はないですよ。もうミサイルが使えるはずです。」
イワオ:「なんでそんなことが言い切れる?」

 ワタルはにやりと笑って言った。

ワタル:「さっき僕が幽霊船に棲みつく幽霊を退治したからですよ。この船はすでに、宇宙を漂うただのスクラップ船になっています。」

■幽霊船を離れたウォーリアーは旋回すると、今度は幽霊船に向かって飛びながらミサイルを放った。するとミサイルは何の抵抗もなく幽霊船の長大な横腹に吸い込まれていき、一拍おいて爆発した。

(第17話おわり ストーリーズへ)