■直径1500キロもある非常に大きな彗星“グラナス”が発見され、このままだと地球に衝突する恐れがあることがわかる。IDAは、彗星グラナスの破壊を決定する。
■グラナスの破壊には、“モール・アンカー”という兵器が使用される。モール・アンカーはコンピューター制御で、彗星の表面に着陸すると地面を掘り、星の中心部に到達した所で爆発するという仕組みになっている。早速、それがグラナスに向かって発射された。
■ところが、モール・アンカーはグラナスの表面には着陸せず、彗星のまわりを回ると地球に向かってUターンしてきてしまう。このままでは地球に着陸、穴を掘り、爆発する。
技術者:「モール・アンカーを機能停止させることは簡単です。それは心配には及びません。しかし、モール・アンカー1号の故障の原因が分からない以上、2号はマニュアル操作を行う必要があります。」
■そこで、モール・アンカー2号にはSARTのウインド・ウォーリアーが並んで飛び、そこから乗組員が直接オペレーションをするという方法をとることになった。ウォーリアーの搭乗者は、ワタル、ギン、そしてモール・アンカーの専門の技術者フジキである。
■モール・アンカーが彗星の裏にまわり込み着陸態勢にに入った時、グラナスの地面から人工的な塔
(画像)がせり上がってくると、何らかの信号を発してモール・アンカーの軌道を変えてしまう。一同はあわてて自動運転を切り、手動でオペレーションを始める。すると無事モール・アンカーはグラナスの地中へと潜っていった。
ギン:「どうやらアンカー1号の不調はあの塔のせいだったみたいですね・・・」
フジキ:「そのようです。しかし、ともかくアンカーは無事に潜り始めました。あとは一定の深さになったら自動的に起爆するようになっていますから大丈夫でしょう。」
ワタル:「爆発までどのくらいですか?」
フジキ:「あと一時間ってとこです。」
ワタル:「じゃあ早速引き揚げますか。爆発の瞬間には出来るだけ離れていたいですからね。」
パイロットのギンが方向を転換しグラナスから離れようとするが操縦が効かず、ウォーリーアーは変わらずグラナスに近づいていく。見ると、先ほどモール・アンカーを狂わせた例の塔が赤く点滅している。
ワタル:「・・・やられたな。」
ギン:「・・・はい。今度はウォーリアーのコントロールを奪われました。」
ウォーリアーはそのままグラナスの表面に着陸した。
フジキ:「どうしましょう・・・爆発まで、あと50分ほどしかないんですが・・・」
ワタル:「ギン、あの塔のせいなのは間違いないか?」
ギン:「はい。間違いないです。今も塔からの信号を確認できます。」
ワタル:「・・・よし。フジキさん、俺達は今からあの塔に行って爆薬を仕掛けて来ます。そんなに距離はないですから、20分もあれば戻ってこられるでしょう。フジキさんはここで待機して、ウォーリアーのコントロールが戻ったらすぐ飛べるように準備しておいて下さい。いいですか?」
フジキ:「わ、わかりました。」
ワタルとギンは船外服を身につけると、塔を爆破に向かう。
■ところが、二人が塔に向かっていると突如地中から怪獣が現れ、行く手を阻む。
(怪獣画像)携帯していた銃で応戦するが、当然その程度では怪獣はびくともしない。
ワタル:「ここは俺が引き受ける!ギン、塔へ!!」
ギン:「だ、だ、だ、大丈夫なんですか!?」
ワタル:「どっちかが行かなきゃ、二人ともお陀仏なんだ、早く行け!!」
ギンは塔に向かい、ワタルはアストロナイトに変身。
《アストロナイトVSディノサーバル》
ギンが塔に到着。爆弾を仕掛けるとウォーリアーに戻り、塔を爆破。するとウォーリアーのコントロールが戻る。
ギン:「やった!!ワタル隊員飛べます!戻って下さい!」
ギンは通信機に向かって呼びかけるが、ワタルの返事は無い。
ギン:「ワタル隊員!?」
■背後で塔が爆発。しかし、アストロナイトは怪獣に苦戦していた。何とか隙を突いて反撃。怪獣を倒す。
■〈ウインド・ウォーリアー内〉
ギン:「(独り言)何やってんだろ、あの人。まさか本当にやられちゃったのかな・・・(フジキに向かって)もう一回、ちょっと外見てきます。」
フジキ:「もう時間ないですよ!」(すがりついて止めようとする)
ギン:「すぐ戻りますから!」(振りほどこうとして揉み合いになる)
そこにワタルが駆け込んでくる。
ワタル:「時間は!?」
ギン:「ワタルさぁん!!ギリギリです!すぐ飛びますよ!」
飛び立つウインド・ウォーリアー。しばらくして背後でその背後でグラナスが大爆発を起こした。
■〈IDA特別防衛センター 長距離レーダー室〉
オペレーターA:「グラナス、爆発しました。」
フウリュウ:「首尾は?きちんと破壊されているか?」
オペレーターA:「待ってください、今確認を・・・・・そうですね。大きな破片は10個。いずれも地球衝突のコースからは外れています。成功ですよ。」
フウリュウ:「ウォーリアーTから通信は?ワタルたちは無事なのか?」
オペレーターA:「それが・・・先ほどから呼び出してはいるんですが応答が無いんです。」
オペレーターB:「フウリュウ隊長!ウォーリアーTと通信つながりました!」
フウリュウ:「よし、こっちに回してくれ。」
ワタル:「こちらウォーリアーT。隊長、聞こえますか?」
フウリュウ:「ああ、よく聞こえる。よかった。無事だったか。」
ワタル:「はい。無事は無事なんですが、ただ・・・」
フウリュウ:「何だ?」
ワタル:「彗星の爆発の時に発生した小隕石に、いくつかぶつかられてしまってウォーリアーのメイン・ブースターが故障、とても自力で地球に帰れる状態じゃありません。」
フウリュウ:「そうか。それは大変だったな。分かった。至急迎えに行かせる。」
ワタル:「お願いします。」(通信終わる)
ギン:「まがりなりにも地球を救ったヒーローなんですから、さっそうと自力で帰りたかったところですね。」
ワタル:「まあ、そう映画のようにすんなりとはいかないってことだな・・・」
皆さん、同情してあげて欲しい。彼ら、地球を巨大彗星衝突の危機から救った3人のヒーロー達は、このあと少なくとも3日は、この狭くて何もないウォーリアーの機内で、ひたすら助けを待つことになるのである。
(第13話おわり ストーリーズヘ)